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レポート

経営効率とは?⑥

2007年02月

前回の製造業Y社のアクションプラン達成について実際の内容を確認していきます。
テキストだけで表現するのは難があるのですが、イメージが伝われば・・・と思います。

 

まず、開始するにあたって工場・営業・事務等全社に対してこれから行う事を明らかにする必要があります。
それは伝達の漏れを防ぎ、確実性を高めるために口頭ではなく、全てドキュメントでなくてはいけません。

開始の宣言と共に全社に配布されたのが「新規事業企画書」です。
これは経営戦略策定チームによって経営戦略策定からちょうど3ヶ月で仕様を固めました。
会議の回数は週1回の合計12回で、ブレーンストーミングで決めたものに対して次回の会議までにデータで肉付けを行うという方法で進めました。主要成果物を定義するのに大半の時間を割きました。
 

  1. 「目的」ページには「特殊繊維製の部品加工事業を始める」ことが記載されています。
  2. 「背景」ページには外的要因と内的要因に分けて説明があります。外的要因としては国内事業の空洞化と特殊繊維市場の将来性が予測グラフとマクロ分析表を用いて説明されており、内的要因としては自社が有する技術について、ライバル企業との対比で説明されています。
    これはベンチマーキングという手法を使い、技術開発力・品種別生産能力・マーケティング能力・財務力の変化をアクションプラン前と後で数値比較して、このプランのプライオリティを明確にしてあります。
  3. 「範囲」ページは2つのセクションに分かれています。
    (1)仕組範囲
    社内の仕組みのどのあたりを変更・追加範囲に含めるかということを定めており、今回は組織・業務プロセスの仕組みを変更することが記載されています。細かい内容はまだありません。
    (2)事業範囲営業予定先の一覧・目標受注金額と、加工製品の加工サイズなど達成するべき品質目標が記載されています。
  4. 「主要成果物一覧」ページには、計画→実施→コントロール→完了というアプローチに基づいて、それぞれのアプローチで作成される主要成果物が表示してあります。
  5. 「スケジュールと推進組織体制」ページも2つのセクションに分かれています。
    (1)スケジュール
    主要成果物の完成期限を定めたスケジュール表が定められています。 
    (2)推進組織体制
    アクションプランの推進組織が組織図として表記されています。
    取締役がステアリングコミッティー(意思決定者)、並列で事業部長がプロジェクトスポンサー、その下に経営戦略策定のチームリーダーの営業課長がプロジェクトマネージャーとして、その下に技術チーム3名、調査分析チーム3名、営業チーム2名といった布陣でした。人選は事前に必要なスキルを伝え、各部署の責任者に選抜してもらいました。
    また、それぞれの主要成果物の責任分担が表形式で明記されています。
  6. 「期間」ページにはこのプランの開始から終了時期が定められています。このプランはちょうど2年でした。
  7. 「予算」このアクションプランに投下可能な資金が表示されています。予算は3000万円が割り当てられました。

 

「目的」と「期間」、「予算」はA4で1ページにまとめられており、「背景」が3ページ、「範囲」が2ページ、「所要
成果物一覧」が3ページ、「スケジュールと推進組織体制」が4ページの表紙も含めて計14ページと企画書としては非常にスリムなものです。
しかし、必要な情報は全て網羅されているわけで、ムダのない企画書に仕上がりました。

さて、もう後戻りはできません。予定通り全てが進めば必ず成功するはずです。

 

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